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横浜国立大学大学院工学研究院 機能の創性部門固体の機能分野
川井謙一教授著 「スピニング加工技術とその動向」より引用 |
金属は弾性と塑性という2つの性質を持っています。弾性とは金属に力を加えたときに、反発して元にもどろうとする性質、塑性は変形したままになる性質です。金属の塑性を利用した加工技術を塑性加工技術と言います。
ヘラ絞り加工はこの塑性加工技術の一つです。板状や管状の素材となる金属材料を回転させ、専用工具を使って、局部的な塑性変形を徐々に繰返し与えて全体の製品形状を創成していく加工方法です。ヘラ絞りはスピニング加工:Spinning とも呼ばれています。イメージとしてはちょうど陶芸家がろくろの上で壷を作っていく様子に似ています。
ヘラ絞りの歴史は古く、金属精錬技術の進歩とともに発展してきました。掲載した版画は中世ヨーロッパの木版画ですが、後方に立っている人が人力で大きなホイールをまわし、前方のヘラをもった熟練の工芸師が板からミルクポットのような容器を手にもったヘラで絞っています(横浜国立大学大学院工学研究院 機能の創性部門固体の機能分野 川井謙一教授著 「スピニング加工技術とその動向」より引用)。
実際のヘラ絞りは金属を円盤状に加工したものを、横向きに回転する絞旋盤と呼ばれる機械の回転軸に固定し、ヘラと呼ばれる専用工具で絞って成形していきます。絞旋盤の回転軸にはあらかじめ、型が固定されていて、この型に沿うように、ヘラを使って金属板を成形していきます。数mmの小さなものから4mを越える大きなものまで、ヘラ絞りで加工することが出来ます。 |
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当社工場にて:大型製品の製作 |
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